サウナ・スパ・スーパー銭湯新世代

うちのお店はもうすぐ開業9年。

その間には色々な時代がありました。


私がこの世界に入ったのは八年前、まだスーパー銭湯が認知されていない時代。


当時、求人誌B-ingを見て応募したのですが、イマイチ何の業種だかわからない求人でしたが、健康ランド的なものか?と何となく思って面接を受けました。



あの頃は確か、横浜市内にスーパー銭湯が銭湯から改築されたところを含め五店。


今は、10店以上。

この世界にも色々な変化がありました。

浴室より露天が大きくなり、仮眠するスペースができたり、スパ・スーパー銭湯ブーム、入浴が何度もできるようになり、レジオネラが問題になり、料金が上がり、さらにお子さんが入れないオトナの施設ができたり、温泉が当たり前になり、岩盤浴・炭酸泉が流行り・・・


今は正直なところ、『さぁ、岩盤浴の次は何?』と言ったところでしょうか。


しかし、まだまだ岩盤浴が新たな変化をしているお店もあります。さらに新たな進化をするかもしれません。


最近色々な文章を拝見していると、ロウリュまたはローリューが浴室内イベントとして、新たな注目を浴びています。


また、個々の店舗によってトークも含めたやり方がご当地名物的な特徴になっていくのかなと思ってます。

私達がローリューをホームページ検索して調べて特に興味を持ったのが愛知県と大阪。


特に伺って痺れたのは、知立のサウナイーグル。スタッフの手作り新聞からお店の明るいイケイケなノリが伝わり、ローリューから本当に熱さが響き、さらにローリューイベントや名物スタッフキンジョーさんなどのイベントで、設備だけに頼らない施設を越えた人間主体のイベントにカルチャーショックを受けました。

普通はこんな設備がありますーというのがお店の紹介になるのでしょうが、イーグルさんの場合は設備を越えたスタッフイベントが名物。
何よりそのノリをスタッフに理解してもらい、楽しんでもらうことが一番ポイントであり、難しいところ。そこがうまくいかないと、お客さんにも伝わらない。社員さん、スタッフさんのすごいサウナです。





うちのお店は実はローリューサウナではないのですが、お笑いロウリュと題して設備のセコさも笑いの一部と勝手に判断して、勢いでハマ熱波をやっています。

しかし、有り難いのはお客さんが座れず、端で立ち熱波を受けていただくほどに盛り上がること。


さらにアメトーークに刺激を受けて、リアルサウナ芸人の育成まで始めました。


そんな路地裏アウトロースーパー銭湯がある一方、地元の方々とのこれ以上無い関わりと、地元の観光資源を最大限に引き出しその良さを日本中に伝えたすごい方が三重県尾鷲市の夢古道の湯さん。

色々な企画を考え実行し、さらにそれを全国の同業他社へ。
ましてその内容は地元の観光資源そのもの。



誰にも喜ばれるこの企画、発想も行動力も凄いの一言しかありません。



どの世界もそうですが、今までのククリだけでは物事は進化しない。



毎日衛生管理だけをして、昔からの業者さんのお勧めだけを聴いて、お客さんを待っていればいい時代はもうとっくに終わっていて、新しい目線で、新しい枠組みで、まったく違う世界からでも、いいものをこの業界に、浴室にとりこんでいかなきゃならないと思うのです。



しかし、一番重要な事はまず自分が面白いと思うこと、そしてスタッフがその感覚を共感できるかどうかなんですね。