夜定は演歌だよ
最近わりと正しい中華を好まなくなった。
なんというかな、正しいかどうかわからんのですが、小綺麗な中華料理。
中国人による日本人のための中華。
チンタオビールなんぞ飲むわけだ。
しかし、最近は心に響かない。
古い中華、いわばラーメン屋。なんでもつくってしまう店。
実際私が行くところは、鉄人28号のようなオバチャンとかなり年輩のオヤジがやっている。
しかし、かなり汚い。油がベタベタ。お客さんのいるところは綺麗にしている。
このオヤジのいらっしゃいませ!が好きだ。
接客マナー教室じゃ教えられない、心からのいらっしゃいませなのだ。
だから、その辺のデパートがオープン時間に客を出迎えてもおそらくかなわない。
定食はこんもりご飯でさらに半ラーメン。いや、ほぼラーメン。スープもよくある味だ。しかし、正しい日本中華の味がする。
それでいいのだ。
日本はこれで高度成長期を乗り切ったのだ。
私はオヤジの、有り難うございますー。を聴きながら、気持ちは津軽海峡冬景色のような心境になるのだった。